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こごた便り

【50周年にまつわること】

先日、2025年が国連大学創立50周年というニュースを聞く。

それだけのニュースだと聞いても右から左へ抜けてしまうのだが、
郵便局で購入した110円切手のシートがたまたま
国連大学創立50周年のものだったので(添付写真)
何となく記憶の糸が手繰り寄せられる。

日本に本部を持つ唯一の国連機関が国連大学である。
これは四半世紀前に耳にしたことであるが、先般のニュースでも
同じことを言っていたから、今もそれは変わっていないようである。


国連大学は、東京のおしゃれな繁華街青山通り沿いに建つ。
ピラミッドを思わせる階段状の特異な形の人目を惹く建物は、
建築家丹下健三氏の設計によるものである。

 

50年前に表参道駅から近いこんな広い土地を東京都が
国連大学に提供した経緯は良く知らないが、そこがかつて
都内を走っていた都電の車庫であったと聞いている。

 


余談ではあるが、国連大学に隣接して「こどもの城」という
国立の複合文化施設があった。

 

2000年頃に講演会を聴きに国連大学へ初めて行った際に、
岡本太郎の彫像作品が正面に立つ「こどもの城」の建物を見る。

実は国連大学より「こどもの城」の存在の方を先に知っていた。

 

それは、1990年代後半に「こどもの城」所属の音楽バンド
「GadoGado」がスイスに来てそれを見たことがあったからである。

日本で「GadoGado」公演があれば家族で見に行きたかったが、
行くチャンスを逃しているうちに、「こどもの城」が建物老朽化で閉館。

 

何度も再建計画が立てられたらしいのだが、(コロナ禍があったり、
建築費高騰があったりして)立ち消えて、今もって閉館が続いている。

 

 

閑話休題。国連大学は、大学という名称のイメージとは異なり、
学生を持たない組織である(現在は大学院生がいるらしいが)。
国連大学に所属する学者が、国連の目的とする
平和に関する研究を行う機関である。

 

具体的に如何なる研究成果を出しているのかは良く知らない。
ただ、研究機関というのは、商売ではないのだから、
目に見える成果ばかりを追い求めるものではないだろう。
教育とか研究とかは単純に成果を金銭に換算すべきではないと思う。

 

 

50周年といえば、来年はアメリカ合衆国建国250周年であり、
筆者が初めて米国を訪問して50周年を迎える。
米国は人生初めて足を踏み入れた外国。その第一歩はサンフランシスコ。
晴天の夏、ケーブルカー(市内電車)に乗った思い出がよみがえる。

 


そうそう、小牛田にも近々50周年を迎える建築物が控えている。
それは、1979年会館した小牛田文化会館(現、美里町文化会館)。
開館早々に義父が大阪フィルの一員として小牛田を訪れ演奏した場所。
何という奇遇!

 

当時は、宮城県内の自治体で自前の文化会館を持つ先駆的な
例となった由で、歌舞伎も含め大規模な公演が目白押しだったという。
今は各地にホールがたくさん立てられ、お客の奪い合いも起きているのだろう。
美里町文化会館での文化行事は少し淋しい。

 

開館して46年経つが、わりと最近にカーペットを張り替え、
観客席は綺麗になっていて、とてもそんな古い建物とは思われない。
強固な岩盤の上に建てられていて、3.11の大震災を受けても、
ほとんど被害がなかったという。

 

機械設備が最新ではないらしいものの、音響の非常に良いホールである。
さて、4年後にはどんな50周年記念行事があるのだろうか。
今から楽しみにしているのは筆者だけだろうか?
 

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